バリューゴルフ H30/1月期 1Q決算分析
こんばんは イエティです。
今回は、昨日に発表された「H30/1月期バリューゴルフ1Q決算」の内容について、私の所感を述べたいと思います。
(バリューゴルフについて・・
http://ieteli.hatenablog.com/entry/2017/03/13/221004 )
私は、今回の決算について
「売上は申し分無しの内容 ただ利益は物足りなかった」と思っています。
それでは、詳しく見ていきます。
まずはデータの整理から。(基本四捨五入)
<全体> 単位:百万円
売上 726(前期比+4億9,200万円)
営業利益 25(前期比+2,400万円)
経常利益 24(前期比+2,400万円)
純利益 20(前期比+2,300万円)
〈セグメント別〉
ゴルフ 売上 686(前期比+5億1,000万円)
利益 93(前期比+2,400万円)
広告 売上 39(前期比-1,500万円)
利益 14(前期比+100万円)
医療系 売上 1.3(前期比-310万円)
利益 -9.8(前期比-460万円)
合計 売上 727(前期比+4億9,300万円)
利益 97(前期比+2,000万円)
(数字の変動が大きいため、変動率ではなく実額での比較をしています。)
ここから売上面と利益面に分けて見ていきたいと思います。
- 売上面
やはり「ゴルフ事業の5億円もの売上増」が大きいですね。理由としては、
- 一人予約サービスの売上・利益は下期偏重
- 前期売上にECサービスは含まれていない
ことから、子会社ジープの売上が大きく寄与した結果だと思います。
勿論、その他の影響もありますがまさか3ヶ月で5億近くも売上を上げてくるとは思わなかったです。また、レッスンも好調そうで良かったです。広告・メディカルも減収となりましたが、取り組み自体は評価できる内容だと思います。私はそこまで気にしてません。
- 利益面
決算を見て「少なすぎるだろ!!」と思った人が大半でしょうね。(私もその一人)
一応、前期と比べると2千万ほどの増益ですが、前期1Qにはマザーズ上場費用が含まれているので、それを考慮すると減益したといっても過言ではありません。
ただ、この利益額は仕方ないかなと思ってます。ジープの急拡大に対応するための費用が増大&サービス向上に力を入れたのが原因だと思うからです。
ジープは2月に大手ゴルフクラブメーカーの新製品発売のために、去年から資金を銀行から借り、ラインナップを充実してきました。しかし、それ以上に予約・注文が殺到 発売から間もなく人気商品が完売しました。なので急いで仕入れ、品切れにならないよう他の商品のラインナップも充実させて頑張って販売してきました。
その証拠に、この3ヶ月でバランスシート欄の商品が1億6,000万円増加、短期借入金が1億5,000万円増加しています。
ゴルフ用品を1億6,000万円分増やすのは容易ではありません。ゴルフクラブ1本2万円としても8,000本です。
また、商品が増えた分管理も大変だったと思います。そのため販売・管理費が増大になり、売上が伸びるも利益があまり伸びなかったのでしょう。
しかし、
- 人気商品の把握
- 販売体制の確立・効率化
- カスタマーデータの取得
など、利益には見えない大きな財産を手に入れたと思います。
なので、今後はより効率的な調達・営業ができ、より大きな売上・利益が見込めると思います。
まとめ
決算発表の翌日の株価は下落しましたが、今回の決算の内容について私は「ポジティブ」と評価しています。ただ、ジープの利益率の改善、広告・メディカル事業の業績改善、一人予約サービスの認知率の向上
等問題点もあるので、引き続き頑張っていってもらいたいものです。