株クラ ポーカー会 後編
この記事は11月20日に大阪で行う「株クラポーカー会」の宣伝を目的に、投資家にとって面白いゲームとしてポーカーというのがあるんだよということを伝える記事の後編です。
ポーカーはリスクとリターンを考える投資ゲーム
前編でポーカーの基本的なルールについて紹介しましたが、後編では投資家にとってお勧めしたいゲームとしてポーカーの面白さを実際のゲームの一場面を切り取って紹介します。
前編↓
ゲーム①
※ポーカー初めての方にもなるべく伝わるように、ポーカー用語をなるべく使わず書いています そのため実際の状況とは少し異なります
ゲームは白イエティ(以下白さん)と黒イエティ(以下黒さん)の2人の勝負。お互いが持つチップ100枚を取り合います。
白さんに「AA」(エース2枚)が配られました。白さんはチップを5枚出します。
黒さんはそれにコール(同じ量のチップを出して次のステップに)。
(勝ったらもらえるチップ 10枚)
ボードの3枚はK♡8♧3♠です。
※Player1・・・黒さん You・・・白さん
ここから黒さんが先攻、黒さんはチップを出さずに様子見。
それに対して白さんは「相手がもしK8とか持っててツーペアになっていたらAAのワンペアは負けてるしなぁ」と思い同じく様子見しました。
それ以降もお互い様子見した結果、白さんがAのワンペア、黒さんが8のワンペアで白さんが勝利、最初に出したチップ5枚ずつ合計10枚を手に入れました。
※Player1・・・黒さん You・・・白さん
ゲーム②
続いてのゲーム。白さんはまたしても最強ハンド「AA」をゲット。同じくチップ5枚出してカード3枚が開かれます。
さきほどと同じく白さんが様子見すると、黒さんがチップ3枚を出してきました。
白さんは7,6,4のどのペアができていても相手に勝っているのでチップ3枚を出します。(勝ったらもらえるチップ 16枚)
4枚目が開かれて、黒さんはチップ8枚をかけます。白さんはさっきと同じ理由で勝負に乗ります。
(勝ったらもらえるチップ 32枚)
5枚目が開かれて、白さんは「A」のスリーカードが完成しました。そして黒さんが
チップを32枚かけてきました。白さんは「ツーペアにも勝ってる!」と思いその勝負に応じた結果・・・
「スリーカードVSフラッシュ(同じマーク5枚)」で白さんは負けました。
結果、チップは
白さん 57枚 vs 黒さん 143枚
で黒さんが勝ちました。
結論
この勝負。戦い自体は1勝1敗。しかも白さんには最初にポーカー界最強の2枚「AA」が2回も配られたにも関わらず負けました。
敗北の原因は「勝っている時にチップを引き出さず、負けている時にチップを多く引き出されたから」です。
「いやいや! 相手が持っているカードが分からないんだから勝ち負け言われても分からんやん!」
と思われるかもしれません。
それは確かにそうですが、例えばゲーム①で最初に開かれた3枚を見るとほぼほぼツーペア以上にしかAAは負けていない状況ですが、ゲーム②だとツーペア以上に加えて「53,58」持ちのストレートにも捲られています。
さらに4枚目では♠2枚持ちがフラッシュという強い役になっています。
この状況は「序盤強いハンドがカードがめくれるにつれてどんどん相対的に弱くなっている」
株で例えると
「AIとか最先端ロボットとか使って毎年売上倍増しているキラキラグロース銘柄が、急な市場環境の変化で窮地に落とされている可能性がある」
と言えます。
こういう時には市場環境(このゲームでいうボード)の変化や相手が出したチップの量、仕草などを考えて「これやばいんじゃないか?」など警戒心を持ち、時には勝負を降りる=損切りすることが大切です。
つまりポーカーは投資なんですね!(強引)
まとめ
ここまでポーカーと投資について書いてきましたが、この2つは特性として色々似たようなものをもっていることもあって、ポーカー好きの投資家さんは現在非常に増えています。
「株クラポーカー会」ではそんなポーカーを株の話などしながらだらだら遊ぼうというゆるーい会なので、もし興味があれば参加してみてください。
株クラ ポーカー会 前編
お久しぶりです イエティです。
久々の更新となる今回は、11月20日(日曜)に大阪で行う「株クラポーカー会」について。
数年ぶりにオフ会やります!
— イエティ (@yuki_otoko7) 2022年10月10日
今回はExcel×株ではなく、「ポーカー×株」です⭐
投資家同士集まってまったり遊びながら、投資話しましょう😆
(ポーカー初心者の方も歓迎です😄)
[TwiPla] 第一回 株クラポーカー会 大阪 https://t.co/QYdn13zFNh
というのもTwitterで「やります!」と言ったきり他のことにかまけてロクに宣伝活動を行ってこなかったため人が少なく、また参加くださる方も「実際なにするの?」と困惑した状態にあると思うので、本日から開催まで3回程度に分けて
- 本会の内容
- 参加するメリット
- 投資家×ポーカーってなんぞや?
といったことについて書きたいと思います。
私がポーカーを知ったきっかけ
私がポーカーを知ったきっかけは、AbemaでGACKTさんがMCをやっていたバラエティ番組「POKER×POKER」でした。
この番組は各業界のタレントが業界をかけてテキサスホールデムポーカーというゲームで毎週1vs1のタイマン勝負をするもので、「バトル中に笑うと罰符」といった笑ってはいけない要素もあるなどバチバチしつつも面白い番組でした。
当時の私は「ポーカー=5枚のカードから何枚か交換して強い役を作るゲー厶」というくらいの認識だった(こちらはドローポーカーと言います)ので、この番組を見て「なんかよく分かんねぇゲームだけどおもろいなぁ」と思いました。
その後にこの番組とタイアップしたポーカーアプリがリリースされたことをきっかけに、テキサスホールデムポーカーをやるようになりました。
テキサスホールデムポーカーとは?
テキサスホールデムポーカーでは、プレイヤー毎に配られる2枚のカード(スターティングハンド)と
ボードに開かれる共有の5枚のカード(コミュニティカード)、合計7枚のカードの中から5枚を選んで役をつくります。
ドローポーカーでは手札5枚のみで役を作りますが、こちらは手札が2枚のみで全員が使えるボードの5枚を組み合わせて役を作るため、相手の手を読んだり心理戦も楽しめるのが特徴です。
(ルール動画)
投資家×ポーカー?
「やりたいポーカーのルールはなんとなくわかった、じゃあなんでわざわざ投資家集めてポーカーするの?」という声もあると思うので、ここからはポーカーが投資家にとって非常に面白いゲームであること、投資とポーカーについて書いていきたいと思いますが、ながくなるので次回に続きます。
興味を持った方はぜひ下のリンクから参加登録お願いします!
投資の「軸」
本日(2022/6/24)ブルームバーグにこんな記事が。
内容は「新型コロナウィルスの拡大による株価急落を契機に押し目買いを行ってきたリテール投資家(いわゆる"個人投資家")がこの1週間で投資銘柄のセンチメント悪化や他リスク資産(暗号資産など)の下落を理由に大幅に株式を手放した」というもの。
この記事はアメリカについての記事ではありますが、日本でも昨年末から下落が顕著に表れ、特に成長株(グロース株)を中心に売られまくっています。
そして私は「日本、小型株、成長株」にターゲットを定めて投資を行ってきたため、この煽りを大きく受けています。(泣)
では昨年末から私は何をしてきたかというと、ただただ「給料入る→成長株買う→見守る」しかやってきていません。
というのも私の銘柄選定方法は「将来成長が期待できる銘柄をリストアップしておいて、適正な株価以下になったら買う」というものであり、この急落で下がった銘柄をコンスタントに買い続けているからです。
そのため、この記事では「リスク資産の下落で耐えられなくなって株を売る個人投資家が続出している」と書かれていますが、私はそれをするのが一番の悪手ではないかと思っています。
なぜなら個人投資家は「年間〇以上投資収益を出せ!」といったノルマもない分保有し続けられる選択が可能であること、そして投資のプロである機関投資家は個人投資家を上回る情報力、経験でとっくに下落を察知して売るといった選択をやっているだろうからです。(実際はむしろ空売りまでやられてる)
そのため「皆売ってるならヤバそうだから売ろう!」と売ったのが底であるケースが大半なんですよね・・・
そのため「この株価の下落が投資している企業の業績に影響しない(しづらい)のであればホールド」し続けることがこの投資手法において環境に耐える方法なのかなと思います。そして各々が「投資の軸」をもって売買し続けることがこの環境を乗り越えるやり方だと思います。
(毎日含み益がなくなったり含み損が増え続けるのはつらいですけどね・・・)
【投資初心者必見】長期投資・株の買い時
目次
1.はじめに
2.株の買い時とは
3.指標で見る買い時
4.指標を簡単にみるExcelツール(本題)
5.さいごに
1.はじめに
この記事は、
・長期投資家(特に兼業などであまり投資に時間をかけられない人におすすめ)
・投資に興味のある初心者
向けの記事です(そのためデイトレーダーや投資=一瞬で大金持ちor0のギャンブルなどと思ってる方はブラウザバックしてください)
2.株の買い時とは
当たり前ですが株は「安い時に買って高い時に売る」と儲かります。
では安い時はどういう時かといえば、
・投資している銘柄についてバッドニュースがあったとき
・市況悪化が起こったとき
などが挙げられます。しかし、上記のことが起こったときに株を買えば儲かるか?というとそうではありません。例えばバッドニュースは、その内容が企業の業績にどれほど影響があるか見極める力が問われます。(例:グレイステクノロジーの上場廃止など)
一方で、市況の悪化に関しては長期的に株の買い時となることが非常に多いです。理由は市況の悪化は一時的であることが多く、直接的に投資銘柄に業績影響を及ぼさない場合、業績の成長に応じて株価の回復が期待できるからです。(過去にもリーマンショック時に誰もが株から離れた中で、粛々と投資を進めた人は今頃大金持ちでしょう)
そのため、私は「市況が悪化している時に業績成長の期待できる株を買い、長期的に保有することで儲けることができる」と考えています。
それでは市況が悪化している時はどういう時か一般的な指標で見てみます。
3.指標で見る買い時
市況を示す一般的な指標として
・騰落レシオ
・信用評価損益率
があります。
騰落レシオは、値上がり銘柄数を値下がり銘柄数で割ることで算出、市場の過熱感を表す指標です。(100が平均で、120以上で市況過熱=割高、80以下で市況悪化=割安だと言われています)
また、信用評価損益率は信用取引で株を買っている人が買値と比べて今どのくらいの損失状態であるかを見る指標です。(-15%を下回ると市況悪化=割安だと言われています)
これらの指標は、主に
でみることができます。
つまり、「騰落レシオと信用評価損益率を見ることで投資初心者でも市況が過熱しているか悪化しているかざっくりですが確認することができる」と言えます。
(これを言うと「そんな指標誰でも知ってるし、他にも重要な指標が一杯あるやろ」と思う方もいるかもしれないですが、色々な敏腕投資家と情報交換した限りでは投資を本業としない限りはこれだけ見ていれば十分だと思います)
それではここから本題。
「わかった、わかった、騰落レシオが80以下で信用評価損益率が-15%以下になったら何か株買えばええんやな。でも毎日いちいち確認するの面倒やわ!」
という人向けに数十秒で市況的に割高か割安かを見ることのできるExcelツールを紹介します。
4.指標を簡単にみるExcelツール
Excelツール
(2022/4/21 エラー修正)
(開いた後、ファイル→ダウンロード(Excel)を押下してください)
これは「騰落レシオ、信用評価損益率」の最新データを取得し、設定した割安・割高の基準をもとに現在の市況を表すツールです。
このツールの便利なところは「すべて更新」ボタンを一回押すだけで自動で最新の値を拾ってきてくれるため、一日数十秒で市況を確認できるところです。
これを使えば市況的に割安か割高かわかるので、投資初心者の場合は
「毎日シートを確認して割安と表示されたら投資信託を買う」といった運用をすればローリスク・ミドルリターンの長期投資が可能です。(勿論損失に対する責任は取れませんが)
このシート無料でダウンロードできるので是非一度見てみてください。
5.さいごに
「投資に興味はあるけど怖い」人や「投資を学ぶために毎月〇万円でプロの投資家のオンラインサロンに入ったけど意味なかった」人がいるなかで、何か役に立つ記事が書ければと思い数年ぶりにExcelツールを作ってみました。
毎日苦労して貯めたお金を無駄なところに使ってほしくないので、投資初心者は上記のツールを使って、割安かとても割安と表示されたら分散型のインデックス投資信託を買ってみるというやり方で1年やってみてください。そして慣れてきたらどの銘柄を買えばいいか?優良な書籍が沢山あるので勉強してみてください。きっと、負けにくく勝ちやすい投資ができますよ。
(ここで「楽に儲かる方法を知りたい方は〇〇をチェック!」とか言って有料の投資情報サイトに結び付けるサイトもあると思いますが、私はそういう奴が嫌いなのでやりません。勝手にツール持って行ってください)
ちなみに、投資信託は例えばe-MAXISシリーズはノーロードで手数料が安いんでおすすめ(案件とかではない)
【雑記・あなたは一流投資家?】株クラ格付けチェック
明けましておめでとうございます イエティです。
2022年もよろしくお願いいたします。
さて、年始といえば「格付けチェック」ですね(唐突)。
私は親と毎年見ていて「これはAやろ~→はずれ→恥をかく」というくだりが年始のルーティーンとなってます。
まぁそれは置いときまして、今回は「株クラ格付けチェック」と題しまして、ある企業の決算資料から抜き出した文章を読んで、その企業を当てる推理クイズを作りました。
問題は、上から5つのヒントに分かれており、本家格付けチェックと同様に①一流、②普通、③二流、④そっくりさん、⑤映す価値なしの順番に下に行くほど簡単となっているので(株クラにとっての映す価値なしってなんだよとは言わないこと)是非早く答えて一流投資家を目指してみてください。
では例題(例題なので全てのヒントをオープンしてます)
さてこの文章を記載している企業はどこでしょうか?
考え方は
一流=「お客様、衛生管理と書いているということは食料品系とか?」
普通=「持ち帰りできる商品を提供していて、オフライン・オンラインに展開している企業、海外展開もしていてコーポレートロゴも最近変えた企業?」
二流=「冬場の来店頻度を高めたいということは、冬場はあまり売れない商品を提供している?」
そっくりさん=「31club?」
映す価値なし=「アイスクリームといえば?」
ということで正解は「B-Rサーティワンアイスクリーム」でした。
このように、最初は分からなくても文章を読んで推測すれば自ずとヒントが浮かび上がってくるので、是非本番の問題も挑戦してみてください。
では本題です。
<一流>
(シンキングタイム:下にいくと次のヒント)
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
<普通>
(シンキングタイム:下にいくと次のヒント)
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
<二流>
(シンキングタイム:下にいくと次のヒント)
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
<そっくりさん>
(シンキングタイム:下にいくと次のヒント)
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
<映す価値なし>
さあ どこの企業でしょうか?答えは下に記載していますので最後まで考えてみてください!
(答え)
東宝(第一ヒント補足 映画事業は2019年に「アナと雪の女王」や「天気の子」などの大ヒットで年間興行収入は2611億8000万円で前年比117.4%となり過去最高益となったものの、コロナによりビジネスモデルに直撃したんですね)
Excel×株 株価情報を超簡単に分析する方法!
お久しぶりです、イエティです。
約1年ぶりの更新となる今回は「Excel×株」シリーズの最新回をお送りします。
というのも、最近Excelの良書と出会いましてそれがPower QueryというExcelの超便利機能をPC初心者向けに解説している本である
「Excelパワーピボット 7つのステップでデータ集計・分析を「自動化」する本」
です。
私はこれを読んで、「これを読めば誰でもExcelを株の分析に活かせる!」と思ったので今回は、本の内容を参考にした簡単な株式分析ツールの作成方法を紹介します。
流れ
1.できること
2.ツールの作成方法
3.ツールの更新方法
4.まとめ
1.できること
今回作成するツールは、
「気になる個別銘柄の株価や出来高などの情報をわかりやすいグラフで分析する」
ものです。
Excel2016以上の方は下記 2.ツールの作成方法 を読みながら真似してもらえれば作成できると思うので是非チャレンジしてみてください。
2.ツールの作成方法
まず、元となるデータを証券会社から取ってきます。
今回は、SBI証券のマーケットツール「HYPER SBI」を使用します。
(楽天証券など別の証券会社の場合でも可能。後述するCSV出力ができるツールを使用してください)
ツールにログインしたら「個別銘柄」→「時系列」を選択し、取得したい年月日を設定し「CSV出力」を選択します。
選択したら出力したい場所とファイル名が変えられるので
フォルダ名:個別銘柄 時系列データ
ファイル名:(銘柄名)
にしておきます。(自分がわかる形であればなんでもいいです)
出力したら元データの取得は完了。
次にデータ加工するためにExcelを開きます。
開いたら「データ」→「データの取得」→「ファイルから」→「フォルダから」を選択します。
フォルダ選択画面に来たら先ほど命名した「フォルダ名(個別銘柄 時系列データ)」を選択します。
選択したら右下の「データの変換」を選択。すると下のような見慣れない画面が出ます。これは、「Power Query」という今取ってきたデータをどういう形で加工するか決められるツールでその操作画面となっています。
ここで、
①Contentの右にある「↓↓」みたいなボタンをクリック→OKを選択。
②必要じゃないデータの列を削除します。今回は分かりやすく「終値」と「出来高」を使ったグラフを出力してみたいと思うので、「Source.name」「日付」「終値」「出来高」の列を残して他は削除をします。
③削除したら分かりやすいように「Source.Name」を「銘柄名」に変更します。(列を右クリック→名前の変更)
④「閉じて読み込む」を選択します。
すると、銘柄の各データが表形式で出力できました。
それでは、次にグラフ化してみます。この表を選択した状態で「挿入」→「ピボットテーブル」を選択します。
テーブル名がフォルダ名になっていることを確認し、「OK」を選択。
何もない画面になったら右の「フィルター、列、行、値」にそれぞれの項目を下の画像を参考にしてドラッグします。
次に、「分析」→「ピボットグラフ」を選択。今回は折れ線グラフを使用してみましょう。
すると終値と出来高を軸にした折れ線グラフができました。しかし、終値の値が小さくグラフが歪になります。そこで、終値の線を右クリックし、「データ系列の書式設定」を選択。使用する軸を「第2軸」に設定してあげます。
これで、終値と出来高をグラフ化したデータが完成しました。
ただ、ここまで作成して「これなら手作業で値をExcelに張り付けてグラフ化したほうが早いのでは?」と思われた方もいると思います。
しかし、本ツールの強みは超簡単にデータの追加・更新ができる点にあります。
そこで次はデータの追加・更新方法を説明します。
3.ツールの更新方法
それでは、データの追加・更新 つまり「ほかの銘柄はどうやって分析すればいいの?」について説明します。
その方法は
CSVファイルをフォルダに保存してExcelを更新する
ただこれだけです。
実際にやってみます。
証券会社のツールに戻って他の銘柄のCSVデータを作ったフォルダに出力します。
出力したらExcelに戻って、「個別銘柄 時系列データ(表形式のデータが入った)」シートを右クリックし、「更新」します。
そして、更新したらグラフがあるほうのシートに切り替えて、テーブルを右クリックし同様に更新します。
更新したら銘柄名をクリックしてみてください。すると、さっきダウンロードした銘柄も選択できるようになり、先ほど作成した分析が簡単にできるようになりました。
それでは、更に分かりやすくするように銘柄を簡単選択できるようにしてみましょう、
「分析」→「スライサーの挿入」を選択し、「銘柄名」を選んでください。
すると、分析したい銘柄がクリックするだけで選択・切り替えできるようになりました!
このように最初にデータの格納場所を指定し、分析方法を決めておくことで後はデータをダウンロード→更新するだけで自分の好きな形に銘柄分析することができます。
4.まとめ
以上が株価分析ツールの作り方ですが、最初はややこしく時間がかかると思います。しかし、慣れれば簡単に作れるほか、「終値」や「出来高」だけでなく無限に自分の好きな方法で分析できるようになるので是非挑戦してみてください。
また、今回参考にした本では他にも多彩な分析方法が記載されているので、興味がある方は是非購入してみてください。
【株初心者向け】コロナショックを振り返って①
2020年2月、コロナウィルス(COVID-19)の流行を主因に株式市場は大幅下落しました。
当ブログは「市況は読めない」とのスタンスで主に銘柄のことについて書いてきましたが、私自身ここまでのショックを身を以て味わったのは初なので
・今回のショックは避けられたのではないか?
・コロナショック前と後の影響
・今後について
などを備忘録として数回に渡って書いていきたいと思います。
※コロナの影響は当然ながら現在も続いています。この記事はあくまでも2020年4月現在で感じた"株式"による影響について推察します。
コロナショックの影響
日経平均株価:23,205円(2020/1/31)→18,917円(2020/3/31)
→2ヶ月で18.4%の下落
TOPIX:1,684.44(2020/1/31)→1,403.44(2020/3/31)
→2ヶ月で16.7%の下落
日経JASDAQ:3,793.65(2020/1/31)→2,952.79(2020/3/31)
→2ヶ月で22.9%の下落
マザーズ:823.77(2020/1/31)→620.09(2020/3/31)
→2ヶ月で24.7%の下落
期間と下落率から考えてまさしく「急落」であったと思います。
また、日経平均は一時16,400円を切るなど非常にボラティリティが大きかったですね。
今回のショックは避けられたのではないか?
今回の「急落」ですが、私はある程度は避けられるものであったと考えています。理由は「コロナウイルスの世界的流行をきっかけとした株式強気相場への調整」が大きかったとみられるためです。
下落の主因であるコロナウイルスが世界的に流行したことを事前に読んで儲けられた人はとても少なかったと思います。ただ、現在の市況が強気であるか弱気であるかは騰落レシオ、信用評価損益率といった一般的な指標で見てよめると思います。
https://nikkei225jp.com/data/sinyou.php
https://nikkei225jp.com/data/touraku.php
上記の画像は、信用評価損益率と騰落レシオの2年チャートです。コロナショック前は日経平均株価が各指標のチャートより大きく上に乖離しており強気相場であったことが伺えます。
ついでに、世界の生産品の需給状況と連動しやすい「鉄スクラップ」の価格と比較してみます。
2019年1月から見た価格の推移でみても、2019年10月以降に日経平均が鉄スクラップ価格から大きく乖離し、コロナショックによって戻っていることが分かります。
以上から、株式市場は去年末から「強気相場」に入っていて、コロナショックをきっかけに調整されたと見ることができます。
まとめ
市況が強気相場にある時は、大きな下落に注意し低リスク資産への分散等を考えよう