イエティの投資方針・投資手法②
こんにちは イエティです。
今回は前記事「イエティの投資方針・投資手法①」の続きとなります。
今回は前回紹介したGVS分析のS、ストーリー部分の説明です。
2.ストーリー
今回もギガプライズ(証券コード:3830)を例に見ていきましょう。
ストーリーについて私は以下の4点を中心に見ています。
- どうやってお金を稼いでいるのか?(ビジネスモデル)
- その企業の強み
- リスク・耐性
- 市場全体の傾向
他にもサービス業ならそのサービスの評判をネットで調べたり、従業員数の推移とか様々あるのですが銘柄分析においては上の4つはぜひ押さえておきたいポイントです。
そして分析する際に意識しておくことが1点あります。それは
世間の声をイメージすることです。これは説明が難しいところでもあるのでギガプライズの分析を行いながら説明します。
ギガプライズの場合
- お金の稼ぎ方
ギガプライズはマンションに向けてネット接続の総合サービスを行う会社です。
2.その企業の強み
この企業の強みはネット利用者(ここでいう住人のこと)、大家さんの両方に便利なサービスであることです。
住人にとってはインターネットは今や不可欠なサービスで入居したその日から無料ですぐ使えるのは非常に便利です。またサポートも充実しているので安心です。また大家さんにとっても売り文句として差別化できますし入居者増を見込める良いサービスといえます。またこの会社はマンション向けIT(ISP)サービスを行っている会社では唯一の上場会社なので安心感もあるでしょう。またこれが評価されているのか、導入実績も2013年3月の4万戸から6,1万戸→10,1万戸→14.2万戸と急拡大しています。また2016年7月に大手建設不動産グループと新たに契約できたこともあり更なる増戸が見込めるでしょう。
3.リスク・耐性
欠点としては
- サービスとしては他と差別化しているものの全体としてau(auひかり)とかフレッツ光とかヤフーBBとか競合が多い。
- マンションに一括導入しているため個別対応に不安点(yahoo知恵袋には「グローバルIDが個々に配られないからオンラインゲームなど制限がかかる場合がある」などの質問があって投資家としては不安なコメントがあったりする)→サポートサービスの対応によっては悪評判につながる恐れ
(ここはあくまで推測の部分なので分析するにあたってはまずは数多くあげておいたほうがいいでしょう)
あと押さえておきたいのは「全体的な原価の上昇」です。
これは今期、前期、前々期の3か月(クォーター)別の損益データです。数字の羅列で見にくいですが下の売上比率の%を見ると前々期の原価が平均約59%から今期は約62%と上がっていることが分かります。
ここから「前々期より原価が上がってるから価格競争で利益がとりにくくなっているのかな?」など推測しておく必要があります。
4.市場全体の傾向
ブログ文字数の関係で省略しますがインターネットの需要はもはや必要インフラとして伸びてますし、この会社自体導入戸数が年々伸びているためあまり心配しなくてもいいと思います。
以上が私の考えるギガプライズのストーリーとなります。これを踏まえて私は
- 住人にとって入居して無料ですぐ使えるインターネットサービスがある便利さ
- 大家さん側にとっても差別化ができて便利、これからにおいても「大手も導入しているマンションISPサービスとして」拡大が狙える
などの理由で購入しました。また世間の声としてもマンションを選ぶ際にインターネットが使えるってあったら便利だし無料(本当は管理料が家賃に含まれているのだけど)だから自然と選ぶと思うんですよね。また、マンションを選ぶ際にISPサービスをやっているかどうかを第一に選ぶ人は少数ですし導入戸数が増えれば自然と利用者数も増えるでしょうから ビジネスモデルも素敵だと思います。
以上が私の投資手法となります。次回は私の持っている「JSS」「パートナーエージェント」の銘柄分析とか書こうと思います。