〈銘柄分析〉6074 JSS
今回は、約4週間ぶりの銘柄分析です。取り上げる企業は「JSS」です。
- 企業概要
(単位:百万円)
→売上・利益共に緩やかではあるが成長
- ニチイ学館とつながりを持つ(2014年、ニチイ学館と資本業務提携を締結。)
- 業務形態は、「直営」と、事業者から委託料をもらい、指導スタッフを派遣、常駐させる「受託」の2つ
- その他、スポーツ用品等の販売など行う
2.企業の強み
- 子供・ジュニア世代の育成・指導に定評。子供会員数も伸ばしている
- 五輪選手を輩出する高い指導力
3.市場動向
フィットネス業界の売上高・会員数推移
グラフの通り、2000年後半以降はやや横ばいで推移している。
4.リスク・注意事項
- 大人会員数の減少
5.注目ポイント
- 成人向けフィットネスサービス開始
大人会員数の減少対策として、成人向けの「アクア・スティック・マジック」を開始
水の中で1mほどのスティックを持ちながら曲に合わせて体を動かすトレーニングで、水中なので体重の負担が少なく、膝や腰が悪い人にも良いとのこと
介護に強いニチイ学館とのつながりを活かして年配の層を増やせると、高成長も見込める
その他、ローコストやサービス向上などのメリットを持つ、「コンパクトプール」を開発 各地展開に向けて取り組んでいる
- 原価率に注意
これは各四半期の推移ですが、原価率が非常に高いです。特に高かった前期決算や当期1Qは利益の確保がやっとの状況です。
これはその売上原価の内容ですが、ポイントは水道光熱費と車輌費で原価の14.1%(売上原価全体の12.7%)を占めていることです。 スクール事業の関係上、給料や地代家賃などを下げるのは難しく、売上を上げるにも会員数を大幅に増やすなどしないといけません(裏を返せば安定性は高い)
そのため原油など資源価格が上がれば、上記の原価が上昇し、利益が取れずサービスの低下などのリスクが生じます。そのため資源価格には注視が必要です。
(参考:石油製品 卸価格の推移http://www.noe.jxgroup.co.jp/newsrelease/2016/post_14.html)
(上の情報は、ツイッターなどで活躍していらっしゃる、やきいもさんに教えて頂きました。ブログもやってるのでここで勝手に紹介します😅 https://yakiimofund.com)
6.成長性・割安性分析
私は、過去2期及び、来季・来来期四季報予想、ここまでの情報から成長率を8.5%と設定、リスクを考慮しPERは7.9倍としました。来期EPS154を掛けて買い株価は1213円です。今の株価はこれより高いですね。割高ですが、私はいつも成長率を厳しめに見ているので将来性を鑑みると、、、あとは皆様に任せます。
7.まとめ
あまり目立たない企業ですが、着実な成長、高い指導力、将来性は素晴らしい企業だと思います。あとホームページの子供の笑顔が素敵です!この記事を通じて気になった方は一度調べてみてはどうでしょうか?
ではまた次回。