イエティ流投資手法 〜GVS分析〜
私は、長期投資の手法として「GVS分析」を使用しています。
GVS分析は、ウォーレン・バフェットの長期投資手法の一つである「今後の期待成長率がPERより高い企業に投資する」というものを基に、私が開発した手法です。
GVS分析は、
Gはグロース(成長)
Vはバリュー(割安)
Sはストーリー(ビジネスモデル)
の頭文字を繋いだもので、簡単に言うと「成長している企業・ビジネスモデルが良い企業を割安な時に買う」というものです。
それでは、具体的に実際の銘柄分析シートを見ながら解説しましょう。
これが、GVS分析シートです。
四季報などの情報をもとに作成しています。
上部のタイトルから、右下の理論株価に向けて情報整理しています。それでは詳しく見ていきましょう!
1.基礎情報 (左上部)
ここでは、事業内容や時価総額など銘柄の基礎情報をまとめています。
2.売上・利益グラフ (左下部)
過去3カ年及び、来期・来来期の売上・利益をグラフ化しています。
右肩上がりのグラフをしている銘柄が狙い目です。
3.伸び率・期待成長率 (右上部)
ここが最も重要なところです。ここでは、売上や利益の伸び率などをまとめています。
ここで重要なのが右下の期待成長率、これは伸び率やその他指標などから今後何%企業成長するか? 予想して入力します。
なぜ重要なのかというと、GVS分析においての理論株価はこの期待成長率で大きく左右されるからです。
そのため、
などから予測しましょう。
具体例では、エリアリンクの場合は、来期予想伸び率やストレージ事業の成長性などから20%と入力しています。(上の画像参照)
4.リスク・GVS理論株価(右下部)
ここでは、自己資本比率やキャッシュフローなど財務健全性を評価しています。
そして、それらをすべて織り込んだのがGVS分析PER、それに来期予想EPSを掛けて理論株価を算出します。
私は、銘柄ごとに上記シートを用いて理論株価を算出、実際の株価と比べて割安であれば買い、割高であれば売りを行っています。
これがGVS分析の流れです。
この分析のメリットは、
- 定量的かつ明確化しており、無駄な取引、損失を避けやすい
- 市場の変化に左右されにくい
- 長期投資に強い
デメリットは、
- 市場の流れについていきにくい、需給の変動に弱い
- 短期的な取引には不便
などがあります。
ただ、私はデイトレーダーからこの投資手法を使った長期投資に切り替えてからは、損失が減り、利益を伸ばすことができたので有用な投資手法だと思います。