企業分析 3931 バリューゴルフ(2018年版)後編
こんばんは イエティです。
今回は、先日に上げた「企業分析 3931 バリューゴルフ」の後編となります。
(前編はこちら↓)
http://www.toushi.fun/entry/2018/06/02/223433
内容は、6月14日(木)に発表される第一四半期決算発表に向けて
- 現在の状況
- 経営方針
など、定性的面を中心に分析していきます。
なお、前編の一般的な企業分析とは違い
予測・推定の部分を多く含めた「イエティ流企業分析」
になってますので、「読み物」的な視点で見てくださると面白いと思います。
目次
1.経営方針分析
2.決算・今後の予測
3.まとめ
(業績は以下の通り)
1.経営方針分析
ゴルフ関連会社をM&Aして急拡大
バリューゴルフは、自社サービスの拡大に力を入れています。
特に、主力のゴルフ事業には非常に注力しています。
この一例として、同社が2016年に買収した「ジーパーズ」(ジープ社)を見てみます。
「ジーパーズ」は、ゴルフクラブなどの仕入・販売を行っています。
強みは独自のルートを使うことにより、低価格で仕入・販売することができる点にあります。また、アメリカとの仕入ルートも持っているため、US限定品の販売も可能です。
しかし、資金力に乏しく、十分に仕入れをする事ができないといった難点がありました。
そこで、バリューゴルフは同社を子会社化したあと、
- 債務保証を付けて資金調達
- 銀行とコミットメント契約を締結
するなどして、積極的にゴルフ用品の仕入れを拡大させました。
更に、「一人予約ランド」HP内でゴルフ用品の宣伝や、ゴルフグッズが貰えるコンペなどを開催し、シナジー効果を図りました。
その結果、
前年度比150%ほどの売上拡大となりました。
(ログミーファイナンスより)
このように、バリューゴルフは
ゴルフに関連した事業を買収し、「一人予約」と連携することで、会社を急成長させています。
現在は、ジーパーズの他に
- ゴルフスクール
- 国内、海外旅行会社
などを買収(提携)し、事業拡大を図っています。
更に、ゴルフ用品の製造小売(SPA)(プライベートブランド的なもの)も展開しています。
慎重さもあります
こうして、ゴルフ関連を中心に拡大志向で事業展開しているバリューゴルフですが、買収だけでなく負債の削減なども行っています。
これは、前年度の四半期別のB/Sですが事業の拡大もしつつ、しっかり返済も行っていることが分かります。
このことから、バリューゴルフはアクセルとブレーキのバランスが上手な会社だと思います。
2.決算・今後の予測
今期1Q決算は、2月に発売されたゴルフクラブなどの単価の高い商品が業績を牽引すると思われます。
また、今後は
一人予約サービスの新展開や広告メディア・メディカル関連の成長が期待できます。
3.まとめ
余談ですが、同社では今年度から「インスタグラムなどのSNSの活用」に注力しています。
内容は、いわゆるゴルフ女子と契約し、SNSを通じて宣伝してもらったり、一人予約サービスを介して利用者と一緒にラウンドしてもらうなどがあります。
それでは、想像してみてください。
あなたは、ゴルフが趣味の60代男性です。
ゴルフ仲間は定年退職を機に居なくなりました。
そんな時に、もし一緒にラウンドしてくれる若い女の子がいたらどう思いますか?
最高ですよね( ´∀`)
一人予約サービス毎日でも使いたくなりますよね(*゚∀゚)
また、女の子にとっても「(お金持ってる)根強いファンが得られるチャンス」でもありますし、お互いWIN-WINのサービスだと思います。
バリューゴルフは本当に面白い会社だと思います。