イエティの雪だるま投資記

20代社会人の長期投資ブログ エナフンさんを師として「100万円長期投資」等に挑戦中 ツイッターやってます

心理学などで見た投資

こんばんは イエティです。

今回は、Twitterなどでたまに言われる「株をやっている人は"おかしい"」説について、考えてみました。

目次

・仮説1 株をやっている人は心理学的事象に引っ掛かりにくい?

・疑問

・仮説2 投資環境について

・まとめ

 

仮説1 株をやっている人は心理学的事象に引っ掛かりにくい?

まず、私は「株をやっている人は一般的な心理学的事象に引っ掛かりにくいから"おかしい"のでは?」と考えました。

そこで、株に関連する心理学的事象を2つ挙げてみました。

1 プロスペクト理論

これは、「人は(同じ額の)利益に対する満足よりも損失に対する不満のほうが強く感じやすい」という理論で、行動ファイナンス学などで良く知られている事象です。

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具体例としては、「道端で10,000円札を拾った嬉しさよりも、10,000円札を落としたショックの方が大きい」などが挙げられます。

そして、株をやっている人は利益と損失をフラットに考えやすいといわれています。

 

2 自己確証動機

これは、「一貫した信念、価値観、世界観を続ける動機」のことです。

つまり、「自分の考えに沿った情報を集め、反対の情報は避ける」ということです。

投資で言えば、企業情報の収集などで「この企業は〇〇の理由で今後上がる!」と思ったら、付随するほかの上がる理由ばかり探して、逆に下がるリスク・要因となる情報を無視しやすい などがいえます。

そして、株をやっている人はリスク面とリターン面の両面をフラットに考えやすいと言われています。

 

疑問

2つ心理的な事象を挙げてみましたが、私は一つ疑問に思いました。それは、

「これって投資手法によりけりじゃね?」

例えば、上記の思考に当てはまる人でもインデックスや配当・優待投資、米国株などで長期投資する上では、パフォーマンスにあまり影響がないと思われます。

なので総じて

「株をやっている人=普通の人が引っ掛かりやすい心理学的事象に引っ掛かりづらいから"おかしい"」というのは間違っていると思われます。

 

仮説2 投資環境について

そこで、私は投資する上での環境に理由があるのではないかと考えました。

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上記の表は、株式投資と一般的な仕事(例外も多くありますが)の違いを書いたものです。(パクリ投資は×というのはただの持論です)

どちらも「お金を稼ぐ」面では一緒ですが、そこまでのプロセスや求められるスキルには違いが多くみられます。

つまり、一般的な仕事を「考え方のベース」としている人にとっては、株式投資をしている人は「"ズレている”」存在なのかもしれません。

 

まとめ

「株をやっている人はおかしい」説について、私はなんとなく「そう思うな・・・」と思ってましたが、心理学や投資環境、投資手法などから見ることで、色々な違いがあるのだな と感じました。

しかし、仕事と投資環境を比べたところでも、

「日本の仕事は周りと無駄に合わせながらやりすぎてて逆におかしい」といった意見もあるでしょうし、そもそもこの説自体まだまだ突き詰められそうな感じがします。

 

ただ、いつまで続けても永遠に終わらないので、イエティ的には

「株をやっている人は"おかしい"のではなく、"特徴的"な人が比較的多い」

を結論とさせて頂きます。